税理士会の無料相談を担当して思ったこと

こんにちは。税理士の越智雅美です。
先日、税理士会の無料相談を担当させていただきました。
無料相談は、地域の方々が気軽に税のことを相談できる大切な機会となっています。
今回もさまざまなご相談を受けながら、改めて「専門家としてお役に立てることの喜び」を
感じた一日でした。

相談内容の一部をご紹介します

所得税の確定申告について

「自分は確定申告が必要なのかどうか?」というご相談。
副業収入があり、事業所得になるのか雑所得になるのかで判断が変わるケースでした。
また、税務署に申告書を提出しなかった場合、市役所で申告が必要になる場合もあります。
収入の種類や金額、経費の内容によって扱いが異なるため、慎重な判断が必要です。

会社の解散の手続きについて

「数年後に会社を解散する予定だが、今からできる準備はありますか?」というご相談。
実際に4〜5年先を見据えて計画を立てておくことは、大切なことです。
解散には登記や税務申告など複数の手続きが関わりますし、「みなし解散」で済ませてしまうと
思わぬ不利益を受けることもあります。
早めに計画することは、スムーズに次のステップへ進むためにも大切なことだと思います。

保険金を受け取った場合の課税について

「保険金を受け取ったが、税金はかかるのか?」というご質問もありました。
保険金の取得は「一時所得」として扱われます。
なお、障害のあるお子さんがいらっしゃる場合には、住民税が非課税になることでさまざまな特例が受けられることもあります。

保険金の受取があったりすると、今年は住民税が非課税とならず、来年以降は非課税となることもあります。
毎年、所得については気にしておくことは大切なことで、確定申告の期限間際にあわてて対応することとないように
今回のご相談者の方のように早めの対応はとても大切なことだと思いました。

相談者の方々の印象

今回の相談では、多くの方があらかじめネットなどで情報を調べてから来られていました。
「自分のケースに本当に当てはまるのかが不安」
「税務署で聞いても納得できる説明が得られなかった」

とお話しされる方も多くいらっしゃいました。


確定申告の時期になると税務署は混雑していて、落ち着いて相談しづらい状況もあります。
そのような中で、こうした無料相談の場を活用していただけるのはとても意義深いと感じました。

無料相談をして思ったこと

無料相談は、税理士としての社会貢献のひとつ。
相談に来られる方は皆さん真剣で、資料をしっかり準備して臨まれます。
そして相談が終わると、「安心できました」「納得できました」と笑顔で帰られる姿を見ると、本当にこの仕事をしていて良かったと感じます。

税金のことは、ちょっとした違いで結果が大きく変わることがあります。
不安なままにせず、まずは専門家に聞いてみることで、きっと安心につながると思います。

最後に

税理士会の無料相談は、どなたでも利用できます。
税務署に行く前に確認したいことや、ネットではよく分からない細かい点などがあれば、ぜひ一度活用してみてください。
そしてもし相談内容が継続的なサポートを必要とする場合は、信頼できる税理士にじっくり相談していくのもおすすめです。


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