「士」と「師」と「司」 ~ 行司の刀と税理士の覚悟~
先日、歯医者に行った時に ふと 思ったのですが
士業の「士」と 医師の「師」


同じ読み方なのになぜ文字がちがうのか?
と思ってチョット調べてみました。

税理士、弁護士、司法書士などの 「士」
「医師」や「教師」などの 「師」
さらに、大相撲の「行司」に使われる「司」という字もあります。
これらは似ているようでいて、それぞれに深い意味と役割の違いがあるようです。
「士」とは 武士のように使命を持つ者
「士」は、古くは武士を表し、「自らの技術や誇りをもって社会に仕える人」という意味

「師」とは 教え導く存在
「師」は、知識や技術を伝え、導く人を指します。
医師は患者を正しい方向に導き、教師は生徒に学びを伝える。
ここには「専門知識を人に伝え、支える」というニュアンスをもつ

行司の「司」は 公正を司る者
大相撲の「行司」に用いられる「司」という字には、「つかさどる」「裁く」という意味があり
行司は軍配を持って勝敗を決し、腰には短刀を差しており
これは「もし判定を誤れば責任を命で取る」という公正さと責任感の象徴

「士」・「師」・「司」が重なるところにあるもの
- 「士」:誇りと使命をもって社会に仕える
税理士は依頼者の大切な会社や事業、それに関わるお金について
税務や法律を遵守しながら社会に貢献するという使命を持つ者として
武士との共通点があるように思います。
- 「師」:専門知識で人を導く
税理士もまた、単に申告書を作るだけではなく
経営者やご家族に税務やお金の知識をわかりやすく伝え
未来への道を示す「師」としての役割があるところから
共通点があるように思います。
- 「司」:公正に裁き責任を負う
わたしは、行司が短刀を持って土俵に臨んでいたのを以前から知っていたので
士業もそのような心持ちで仕事に取り組む姿勢は同じだと感じていて
勝手に行司に親近感を持っています。

「士」と「師」と「司」
三つの字の意味の違いを知り
そのいずれも税理士の職業に関わることを知って
より一層、依頼者の信頼と安心のために精進していこうと思いました。
